Photo:Natalia Mindru

今年も押し迫ってきましたね。

この一年、あなたの身の回りにも色々な変化があったのではないでしょうか。

それはそれとして女性性、陰の世界はどうですか?

なにかが起きたということではなくて、ゆっくりじっくりとした心とからだの変化を、お掃除や買い物をしながらでも、ちょっとふりかえってみませんか。

陽の世界は、いつもめまぐるしく変わっていきます。

今までなかったものが生まれたり、あったものが消えていったり。

民家、お店、道路、公園、サービス、ブーム、言葉……。

変わるのは、人が作ったものです。

より多くの人が「良い」と価値を感じたものは残り、時間や慣れとともに価値がすりへっていくものは、なくなっていくのですね。

反対に、変わらないのは、人工的に作ることのできない自然のものです。

人のからだもそうで、あなたもわたしも、道行く見知らぬ人々も、すばらしい自然のひとつ。

時代と共に、目や耳、手足が増えたり減ったりするものではないことからも、人体は完璧な生命のしくみに恵まれて生きていて、男と女、自然と自然が結びつく性もまた自然の摂理で、不変です。

ただ、性というと後ろめたさや背徳感がつきまとうのが、今の常識のようなのですね。

常識のよう、と人ごとみたいな言い方ですが、すみません、わたしにとっては、世間一般の性常識は最初から理解しにくいものでした。

人のからだにはかけがえのない価値がある。

その大前提が崩せなかったからですが、いったいなぜ、世の中的には性に後ろめたさや背徳感がセットになっているのか、この理由をお話しますね。

ひとことでいうと、男性の性的欲求の強さにあります。

りんごに例えるなら、虫よけのための農薬や、外側をピカピカ光らせるワックスがたっぷりかかったりんご。

それが今の性です。

ほんの100年前でさえ、世界の産業はまだアナログに人力が頼みの綱。

労働の担い手である男性が女色に溺れて、勤労を放棄しないよう情報管理する必要があったようです。

宗教的訓戒や婚姻年齢の規定、強姦はもちろん不倫の懲罰など、性はいつの時代も自由ではなく、なんらかのルールが定められていました。

基本的には、男性の強い性欲をコントロールするものでした。

家系がものを言う旧社会では、ほとんどの国で女性に貞操教育を施しています。抑圧というよりは、血脈を守る側面が強かったのでしょう。

生まれた子は、産んだ女性の子だということしか確実性はありませんから。

よほど野蛮な凌辱行為でなければ、女性は母性で男性の性欲を受け入れがちだという性質をふまえて、こうした性教育がなされていたのかもしれませんね。

何千年という人間の文化史で、女性が男性同様の社会進出をするようになって、まだわずか30年足らずです。

性というりんごにかかっている農薬は、歴々と続いた過去の遺物ですね。

もうひとつの添加物、ワックスは何を指すかというと、男性向けの過激な性情報です。

ポルノグラフィ、AV、風俗店等……こちらは最盛期が20年前あたりになります。

男性の中には、どうしても女性から選ばれなかった人たちというのが存在するために、性産業を全否定していいかどうかは、悩ましいところです。

それはやっぱり苦しいことだろうと思うので……。

ただ、ビジネス合戦による過剰サービスやクリエイティブ精神が行き過ぎ、一般女性に悪影響が及ぶとなると、ちょっとやり過ぎた感は否めないという気はします。

ポルノグラフィにしろ、AVにしろ風俗店にしろ、現場をひと通り見て、作り手や従事する人の声もたくさん聞いてきましたが、どこでもはっきりこう言っています。

「男性客に夢を与えるため」

「売るため」

「ビジネスのため」

と。

農薬やワックスのかかった食べ物が人気を失っていくように、今まさに価値が目減りして、各業界が苦戦している最中ですが、より多くの人が「良い」と感じて、残る文化になるかどうかは、これからわかっていくでしょう。

いずれにしろ、この二つの添加物は社会的なもので、女性の心とからだのしくみに添った性常識ではまったくなかったことがわかった時に、わたしは胸をなでおろしました。

なぜなら、これらの作り物ファンタジー情報を見聞きして、「自分はこんなふうにならない」と性的劣等感を抱いたり、あるいは男性から感度が悪いと批判を受けて、傷つき、委縮してしまうかわいそうな女性がとても多かったからです。

少々具体的ではありますが、女性の膣は男性器によるピストン摩擦でいきなり快楽を得るようにはできていません。

男性にとって「そうだったら楽でいいな」というレベルだったものが、勝手にひとり歩きしてしまっただけなんです。

ですから、どうぞ安心してくださいね。

あなたの心とからだがどう感じるか、それがすべての答えだと自信を持っていきましょう。

りんご同様、必要以上にピカピカ光らせた性は、目的が違うわけですね。

かじると苦いものかもしれません。

味が悪いから食べなくなった女性には、ぜひ無添加の性を一度味わってみてほしいと願っています。

性という自然の果実が悪いわけではなく、添加物が良くなかっただけだと、きっとわかると思うのです。

それはどこにあるかって?

陰の世界、あなた自身の心とからだの中にあります。

肌さみしい時。甘えたくなった時。うれしいことがあって胸はずむ時。

そこから味わい始める性は、安全で安心で新鮮で、栄養もたっぷりです。

何もいじらず、狙わず、そのままかじればさわやかな香り、豊かな果汁と風味が広がる、世にもすてきな自然の産物であることが、きっとわかります。

そして、自分ではなく、あなたが食べたくなった時に一緒にもいだそのりんごほどとびきり甘いものはないと、彼が実感すること。

これが男女関係においてとても大切ですし、おたがいに無理や背伸びをしない極上のフィット感を生みだします。

ちょっと余談ですが、最近、若年男性の精子数が激減しているという医学的データが各国から出てきています。

このままでは人類存続の危機といった声も聞きますが、わたしはもっと前向きに感じています。

もしかしたら、添加物除去のサインなのではないかって。

女性を性処理対象として、むやみやたらに性欲をあおる性情報は減り、寄り添うパートナーシップのため、男女でシェアできる愛と幸せのための人道的な性が、これから選ばれていく兆し。

そうなら、人の知性が愛と平和に向かっているあかしですから、すてきですね。

歴史の影に陰の世界ありです。

闘いではなく、競争でもなく、ただひめやかに愛しあう悦びからじわじわ広がる協調と平和の陽世界……これが本物の女性の時代なのかもしれません。

 

 

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