女のしあわせ.comへようこそ。
作家の水野スミレです。
当サイトは、主に女目線での性・SEX情報を届けるために開設し、運営をスタートしました。
女性主導の性情報も今どきめずらしいわけではありませんが、他のセックス情報サイトとは、ややおもむきがちがうかもしれません。
人としての誇りとかがやきを求めて
性の快楽やセックスに興味を抱くきっかけが、AVや官能小説だったという女性は、意外と多いらしいのですが、
実はわたし、今もってこちらの世界をほとんど知らず、このジャンルで仕事しているものかきにしては、かなりめずらしいようです。
AVを通しで一本観たことは、仕事で一回あったかな、という程度。
官能小説では、寂聴先生の「花芯」と村山由佳先生の「ダブルファンタジー」くらいでしょうか。
(こちら二作品、官能小説とは言わない…かな??)
いずれの時も、何だか胸が苦しくなるどうしようもなさに、心が悲鳴をあげていたのを覚えています。
もちろん、作家さんやAV業界の方々の創造性や信念はリスペクトしているのですが、
ただ、そこに「不幸感」や「淫猥感」「攻撃性」を嗅ぎ取ると、とたんに受け入れ回路がシャットアウトしてしまう、ヘタレです。
ですから、セックス系の創作物についてはほぼ無知です。今後、吸収する意欲もほとんどありません。
かといって潔癖でご清潔なのかというと、そういうわけでもなく…
わたしが何系の何者なのかというと、「現実派の現場主義者」です。
自分で見て聞いて感じた現場感がすべて。
とくにセックスに関わることでは、メディアや人様の意見に頭から染まったことは、一度もありませんでした。
セックス情報には疑わしい話がとても多かったですし、性というだれにでも備わる機能に、
羞恥、愛憎といったダークな色をつけ、必要以上に濁らせている社会通念に、疑問も抱きつづけていました。
そうした情報をうのみにする前に、本当にそうなのか、検証してみることにしていました。
こわいもの知らずといえばそうですが、
わたしには、最高の性の境地を知るべき理由がいくつかあったのです。
性は美意識の根源
そのうちのひとつが、パートナーシップのための性です。
わたし自身も離婚をし、自分はもとより、子どもたちにつらさを味わわせた消せない痛みから、
純愛へのあこがれは人一倍強かったと思います。
性がシンプルに美しいと感じてもらえる「証拠」をセックスの中に見つけ出し、
どんな人の生活圏内にも落とし込める現実的な幸福感として提示して、悩める人たちや、未来ある若い人たちに、笑顔で胸を張って伝えたいという夢がありました。
ですから、出産、授乳もさまざまな男女との関わりも、先入観に流されずに五感を研ぎ澄まして検分、検証、精査してきました。
それくらい現実的で可愛げのない理屈屋のたどり着いた先が、世にも美しいオーガズム世界、神秘の性メカニズムだったのは、
与えられたこの生命の美しさに感動する以外の何ものでもありませんでした。
すべての女性に宿る、美と優雅の根源だと思っています。
サイトコンテンツは、主に性への賛美をコンセプトにしていますが、したくない方に無理にセックスしろという気はもちろんありません。
けれども、もし委縮しているだけなら、恐れるほどのことでもないということを、ごあいさつにかえてお伝えさせてください。
人知れず心で苦しみ、からだで悲しむほうがはるかに害があり、意外に恐ろしかったりします。
色んなセックス現場もたくさん見てきましたし、それぞれの想いも見聞きしてきました。
肉眼で傍観者的に見るということは、その方々の性行為の全体像を見ることになります。
すると、あまりわいせつさって感じないんですね。
逆に、人が人であることのピュアな本質が伝わってくるほうが強く、むしろAVや官能小説や写真などのほうが、ずっと淫靡なもの。
リアルとファンタジーの違いは、視点です。
創作の技術というのは、どこかしらの一部分をある視点でクローズアップする技術です。
「ここが背徳的で刺激的」
「ここに絶望と悲哀がある」
「ここが淫らでなんともいやらしい」
一方、傍観する時は、「ここだけを切り取ってじっと見る」ことはしません。
「ナイス場面だけ編集」もされていません。
全体をフラットに、すべてをいったんフェアに吸収することになります。
これによって、わたしとしては、すごく納得できたことがありました。
愛・やさしさ・受容・幸福のメッセージ
人が本当にセックスに求めているのは「背徳」でも「不幸」でも「淫ら」でもありません。
もちろん、表面的にはそうした意識で楽しむ方もいらっしゃいますが、その表層意識のさらに奥へと目を細めてフォーカスすると、
やっぱり「愛」や「相手の優しさ・受容」「根源的幸福」への希求心です。
男性も女性も、です。
それなら、最初から「性の快楽=愛・しあわせ」でいい。「愛・しあわせ=性の快楽」でさえあるかもしれない。
…というのが、わたしの軸となるメッセージです。
愛や優しさ、幸福は、一過性の文化ではなく、未来永劫人間の生きる糧です。
愛しあい、互いに快楽を得ることだって、助けあうこと、与えあうこと、支えあうことと同義の、ごく美しい人間の姿です。
そういった美意識は、やはり女性が実感して、女性自身が誇りとともに追求し、次世代に伝えていくべき大切な価値観だと、わたしは心底思っています。
これからの女性が、もっと自分の性に目を向け、自信を持てる世の中になるように…。
あなたもわたしも若い娘さんたちも、女性はみんなまるごとぜったいすてきなのですから。
性のよろこびにリミットや年齢制限などなく、愛しあうかたちやスタイルも、経験や時の流れとともに、色とりどりに変わっていきます。
それはまるで世界旅行のようなもの。
社会生活では、だれもが息苦しさを感じていますが、性の世界は身軽で自由です。
いろんな人たちのいろんな文化~想い~にふれて、生きる悦びや感動を味わう旅人でいられます。
空へも飛んでいけます。
あなたが日々のどこかで、ふと何かが足りない気がした時。
目に見えない大切な何かを探しはじめた時。
ここに小さな楽園の島があったことを思い出し、いつでも気楽に遊びにきていただけたらうれしいです。
