セックスレス夫婦の妻、A子さんは、自分の苦しみの正体がわからないまま、G先生の東洋医学的なオーガズム・キュアを受けました。
その時の状況と心情を、こんなふうに、つぶさに語っています。
オーガズムキュア実例①後編 〈セックスレス夫婦・A子さんの告白〉 |
あまりにもうつがひどかったので、相談した婦人科医に勧められて、一年前からホルモン注入治療をしていました。
それで、自分では少し元気を取り戻したつもりでした。
けれど、ホルモン注入は苦しみの根本的解決ではないとわかっていたので、清水の舞台から飛び降りる以上の決心で、S先生の施術を受けることにしたんです。
エステサロンのアロマオイルマッサージなら、何度か受けたことがあったので、それと同じようなものだと考えることにして臨みました。
でも、熱さもそうだし、手の厚みと大きさもちがう。
やっぱり男性に触られているんだと思うと、それだけでドキドキして、妙な気持ちになっていきました。
気功・ツボマッサージを一時間、そのあとのオイルマッサージでは下着まで外します。
施術の説明を受けた時には、とてもそこまでは無理だと思っていたのに、正直言うと、その頃には期待感でいっぱいになっていました。
もちろん、不安もありました。
なにしろ二十年以上も性的な行為をしていないし、人生で性生活があった五年間でも、気持ちがいいと思ったことがありませんでしたから。
ちゃんと感じることができるのか、性感が退化していないか、私のそこは女としてまだ使えるのかどうか、それがとても不安で。
でも、杞憂でした。
最初、S先生の手のひらがすごく熱いので、びっくりしました。
「“氣”を出しているからだよ」と言われましたが、あんなに身体があたたまったのは、それだけじゃなかったと思います。
一時間かけて全身をオイルマッサージされると、あまりの気持ちよさにわれを忘れていきました。
のけぞったり、声をあげたり。悶えている自分を信じられないと思っている自分が、どんどん遠くに消えていきます。
気持ちいい。心地いい。なぜだか心が優しくふくらんで、広がっていく――まるで、澄みきった銀河のかなたへ突き進んでいるよう。
月。天の川。うずまく星くず。
感じる。ああ、すごく感じる―!
ついに熱い手がそこに触れたあたりから、なにがなんだかわからなくなって、すごく長い時間のような、ほんの一瞬のようなしびれが起きて、そのあと強い快感のかたまりに襲われました。
快感は、そこから一気に身体を駆けのぼって、眉間あたりではじけたような気がします。
生まれて初めてのオーガスムでした。
嬉しかった。涙が流れていました。
使いものになるどころか、女性としてかなり感度のいいほうだと先生にお墨付きをもらい、心から安堵して、感謝でいっぱいでした。
それを機に、身体の奥からなにか熱いものがこみあげてくるような、不思議な感覚が起き始めました。
わけもない喜びと言ったらいいんでしょうか。
朝目覚めて、自然に(嬉しい)とか(楽しい)という気持ちになっている。
あんなに長く苦しんでいた絶望感が、どこかへ消えうせていたんです。
そして、ひんぱんに下腹部がうずき、なにもしないのに下着が濡れてしまいます。
しかたがないので、施術から二週間はナプキンをあてていました。
子宮も膣もその周りも、今まで「そこにある」と感じたことはありませんでした。
でも、「あるのよ」「生きて動いてるのよ」と存在を知らせている。
そう思うと、嫌いだった自分のことがいとおしくなって、かわいがってあげようというか、ちゃんとケアしてあげたいと思えるようになったんです。
私の性感治療は、特例的に順調だったそうです。
もともとかなり強い性欲の持ち主だと言われて、とまどいました。
性欲なんて恥と同義で、そんなものは自分にないと思い込んでいましたから。
ですが、たしかに今では、先生の手がそこに当たるだけで、あっというまに達してしまいますし、一度の施術中に10回以上はオーガスムを得られます。
それこそ蛇口が壊れたように濡れて、今まで堰き止めていたものがあふれているのが、自分でもわかります。
マスターベーションも覚えて、ほぼ毎日するようになりました。
ですが、やっぱり施術のほうが、断然快感は大きいです。
人になにかをしてもらう喜びの中に感動があって、その感動が快感を深めている気がします。
最初は、どこをどうされているのかわからないうちに快感に引きずり込まれてしまいましたが、回を重ねるごとに膣周辺や中の色々な感覚を覚えて、オーガスムのタイミングがつかめるようになりました。
ああ、来る、という時の、あの嬉しさ。
これはすごく大きいとか深くなりそうだとか、そんな予測もできますし、そうすると、もっとこうしてほしいとかここをこうされたいとか思うようになっていくんですね。
それだけじゃなく、じつは、信じられない自分の一面も知ってしまいました。
ある施術の最中に、S先生の携帯に着信がありました。
私はもちろん全裸で、先生の指が膣の中に入っていて、かなり高まっている時でした。
でも、大切なご用かもしれないので、「どうぞお出になってください」と身を起こしました。
先生は、携帯で話しながら、私のいるベッドのほうに戻ってこられました。
どなたか男性とお話をしているのはわかったんですが、先生はそのまま施術のつづきを始めたのです。
えっ、と思いましたが、うずいていた膣の中にふたたびあたたかな指が入ってきて、動き始めました。
引いていた快感がたちまちよみがえって、私は「やめてください」と身ぶりで示しながらもベッドに倒れこみました。
先生は電話で話しつづけ、同時に私のそこをいつものように甘く刺激しています。
なんてことを、と頭のどこかで困惑や怒りを感じましたが、抵抗しても先生はやめません。
気持ちよさがみるみる身体中を拘束してしまい、あえぎ声を漏らさないようにと、それ以上のことができなくなってしまいました。
先生はだれかとしゃべり、私はどんどんオーガスムに近づいていきました。
目を閉じ、身をよじって耐えます。
だけど、気持ちよくて気持ちよくて、とても耐え切れそうもない。
ああ、どうしよう。声を出したら、見ず知らずの電話の男性にまで聞かれてしまう。
理性と快感が激しくせめぎあっている時、口元になにかが触れました。
先生は携帯を私の口にあて、「さあ、我慢しないでイキなさい。電話の相手にその声を聞かせてやれ」と言ったのです。
驚きと羞恥で頭の中が破裂しそうになりました。
パニック状態で自分がどうなっていたのかよく覚えていませんが、先生はとにかく「いいんだ、ほら聞かせてやりなさい」「どうせ知らない相手だろう」と言いつづけました。
そんなことは無理、無理。だけど我慢できない。
もういい、知らない。見ず知らずの人だから聞かれてもいいわ―――。
かすかに残っていた理性をかなぐり捨てて、気持ちが一線を越えたとたんに、部屋中に響き渡るほどの声で絶叫し、達していました。
どこへ、どこまで吹き飛ばされたのかと思うほど、長く強烈なオーガスムでした。
昔、集合住宅に住んでいた時に、よその部屋から、そういう大声が聞こえてきたことがあったんです。
すごく軽蔑しました。
ふだんどんなに真面目な人であっても、あきらかに周りに聞こえるように、あんなはしたない声を上げる女性は最低だと思いました。
嫌な記憶でしたし、淫らなことには拒絶反応があったはずなのに、同じことをしてしまった自分が自分で信じられなかった。
呆然自失している私に、先生は携帯を見せました。
ただの待ち受け画面でした。
私の口元に携帯を当てる前に、通話は終わっていたんです。
そうわかっていたら、とてもあんなには感じなかったと認めざるをえませんでした。
これは、ありのままの姿を人に知られることを極端に恐れていた私が、自分の中のタブーを破るレッスンでした。
忘れられない、転機になった出来事です。
気づかなかった自分が、自分の中にまだまだいる。私にも、色々な可能性がある―――もちろん、生きることすべてにおいてです。
パートですが、仕事も始めました。
夫がなんと言おうと、やりたいことはやれるんだということがわかりましたから。
結婚生活に決着をつける日も、いつか来ると思います。
これから私の人生がどんなふうになっていくのか、まだわかりません。
オーガスムが女としての自信をくれて、自信が心を強くしてくれました。
まだ二十年以上のセカンドバージンには違いないし、恋愛に憧れがあっても、そう簡単に出会いがあるとも思っていません。
ですが、進む道はいくつも用意されていて、どの道を選んでも、その先はきっと明るい。
そんな気がしているだけでも、毎日が幸福でいっぱいです。
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