性と愛のサイト/水野スミレ

2.女性がセックスをしたい本当の理由

私たちは、なにを求めてセックスをするのでしょう。

ヒトが生物学的に、という質問なら、答えは当然ですが種の存続です。でも、私たちは生殖目的のみでセックスをするわけではありませんよね。

そもそも、他の動物とは違い、人間に限っては、生殖のシステムとセックスのシステムが完全に分かたれて、別物になっています。

人は高度で複雑な頭脳を持っていて、その生命活動には、願望や記憶、無意識という目には見えないものが逐一関与してくるためでしょう。

じゃあ、《性欲》を満たしたいからセックスをする。

明快で常識的です。

なので、これで正解、と話を進めたいところですが、じつは前々から、ひとつ気になっていました。

女性にとって、《性欲》とは、いったい何にに対する欲求なのか、ということです。

 

男性なら、年齢とともに変化していくとはいえ、ほぼオーガスムを伴う射精への欲求と言ってよさそうです。

では女性は?

男性同様、オーガスムへの生理的欲求だと、すでに定義されているのかもしれません。

でも、オーガスムといっても、「ああ、あれね」と言える人もいれば、さっぱりイメージできない人もいます。

オーガズム自体が、男性と違って目に見える現象ではないですし、認知度、体験度もまちまちです。

むしろ定義に添わない方のほうが大多数だと思えてなりません。

女性にも性欲があるという見解が、今では常識になりつつあります。

女性が男性の所有物でしかなかった時代から、世の中が大きく移り変わって、女性の意思や感性が広く認められるようになった。

これはまちがいなく、とても喜ばしいことです。

それはそれとしてありますが、では今の時代にも、「イキたくて」とセックスをする女性がどれくらいいるかといったら、実際には少数です。

たとえば、今この瞬間にベッドイン秒読み段階にある女性が百人いるとしたら、そのうちの、おそらく一パーセント以下だと思います。

または、とても奔放な女性がいるとしましょう。

(かつての私もそうでしたがw)

行きずりのセックスや、複数の男性との火遊びもお手のもの。人一倍性生活を充実させている(ように見える)。

そんな彼女でも、「イクために」と事前に固い意思をもってのぞむのは、月に一度といったところですね。

残りの回数は、やはりオーガスムを求める以外の感情によって、セックスへと駆り立てられるのです。

あなた自身もそうだと思います。

仮に、これから自発的にだれかとセックスをするとしたら、と考えてみてください。

なにを求めてその服を脱ぎますか?

わりとすぐに答えが思い浮かびますよね。

「愛」あるいは「人肌のぬくもり」ではないでしょうか。

私たち女性は、性欲をどうとらえたらいいのでしょう。

 

性欲は、食欲、睡眠欲と並んで、よく人間の三大欲と称されます。

生体としてのヒトに備わった本能という意味合いのようですが、食欲と睡眠欲は、満たさないと生命を維持できないのに対して、性欲はそうじゃないのはわかりますね。

子孫を残し、種を守ることで生命を存続維持させようとする欲求、と思えばいいのかもしれません。

でも、なんだかDNAレベルに話が飛んでしまって、リアリティが薄れてしまいますよね。

食欲、睡眠欲は、私たちの実生活とぴっちり密着しているのに、性欲だけが、そこまで現実とかけ離れた本能なんでしょうか。

じつは、人間を種ではなく個として考えた場合、食欲と睡眠欲のほかにもうひとつ、個人の生命を維持するために備わった本能があるのです。

それは「集団欲」です。

人はひとりでは生きられない。

胸がキュンとするCMコピーのようですが、言われてみればたしかに、生体としても、ヒトが単体で生きるのは不可能です。

とてもじゃないけど自立した生命活動ができない、未熟な状態で産まれてしまいますし、たとえ成人したとしても、コミュニティから外れることは、死に直結します。

人は人と共にいて、初めて生きられる。

だれかがそばにいる安心感は、生命維持の安心感でもあったんですね。

仮に他者から隔離されてしまうとか、あるいは属していた集団から引き離されてしまった場合、人はなんとしてでも自分が元いた社会に戻ろうとします。

たとえば、戦争中に起きた悲劇のいくつかを、映画やドラマなどで目にしたことがあるかと思いますが、自国に帰ろう、家族の元へ帰ろうと、ボロボロになっても歩き続ける人々の姿は、激しく胸を打ちます。

あれは、私たちの中にある集団欲という本能に共鳴するからのようです。

人間の集団欲は、たしかに本能と呼ぶべき、抗いがたい強いものだと言えそうです。

そして、より居心地のいい人間関係を作るために、社会に属し、家族に寄り添い、友人を作り。

ひいては他者との合一願望へと深まっていきます。

だれかと深く理解しあいたい。

身も心もひとつになりたい。

集団欲を丹念に磨きこんでいって、やがて現れる、美しい結晶のような想い。

これこそ、女性の性欲にとても近いものではないでしょうか。

 

性欲は、生きようとする本能―――内なる生命力の現れで、なおかつ、人のもっとも人間らしい愛情の源泉なのだと思います。

私たち女性がセックスしたいと思うのは、だれかを愛したい時。

だれかに愛されたい時。

ひとりが寂しい時。

つまり、心の欲求である感情が先に起きて、肉体的快感への欲求は、それが救われたあとから喚起されます。

寂しいから人肌を求める、というと、つい抵抗を感じがちですが、心と身体が密接に結びついている女性の本質を考えると、ごく自然なことだとわかります。

あなたにも覚えがありませんか。

人とのふれあいが断たれた時の、どうしようもなく悲しい気持ち。

男性の肌に安心感を求める、祈るような気持ち。

こうした女性特有の人恋しさまで、男性の射精欲と同じ《性欲》と扱うことで、すべての歯車が狂っていったのです。

⇒3.独りでは満たされない

〈性の浄化〉をがんばるスミレママを
いいね!で応援しよう☆彡

Twitter でスミレママをフォローしよう!
  • Facebook
  • Hatena
  • twitter
  • Google+

LOVE&SEX講座

わくわく保育園ってどんなイベント?

  新宿・歌舞伎町【No,Where】主催! 毎月恒例の大人向け性教育≪わくわく保育園≫Vol.6が …

「母性のトリセツ」アップ開始のお知らせ

オキシトシンが導く女のしあわせ.comフォロワーさまいつも応援ありがとーございます♪ 新章「母性と犠牲の章」ア …

わくわく保育園VOL.10のお知らせ

  新宿・歌舞伎町【No,Where】主催! みんなで楽しく学ぼうセックス知識♪ 大人向け性教育〈わ …

  • facebook
  • twitter

Twitting

テーマ一覧

PAGETOP
Copyright © オキシトシンが導く 女のしあわせ.com All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.
Translate »