★ 過去の男性経験を引きずり、恋人が作れない――セカンドバージンKさんの悩み
「恋人ができない」と相談に来たKさんは、まじめそうでおとなしいOLさんです。
婚活パーティで出会いを見つけているのですが、デートをした男性とは、ほぼ4度目以内にイヤになってしまうのだとか。
「食事やお酒までは楽しめるけど、できればそれで帰りたい。セックスをほのめかされると、とたんにゾッとしてしまって」
好意を抱いてデートをしているはずなのに……こんな自分は女としてしあわせになれないんじゃないかと、真剣に悩んでいました。
Kさんは、過去に一度のセックス体験のみの、セカンドバージンさんです。
大学時代、ずっと憧れていた先輩に告白されて、夢心地で交際を開始。
けれど、一度目のセックスが痛すぎて、以降、拒んでからは、会うでもない、デートするでもない、メールだけの名ばかりの彼女に。
そして、先輩が社会に出てからは連絡が途絶えて、自然消滅していたのですね。
12年前のできごとです。
威勢のいい女性だったら、次の彼氏をつかまえて(フン!)と忘れ去ってしまえるのに、この最初の一歩から性の旅をつづけられなくなってしまう女性も少なくありません。
Kさんの体験は「失恋」です。
当然、心が傷ついているのですが、その傷をつけているのは、離れていった先輩ではないのです。
実はKさん自身。
あの時、セックスを拒まなければよかった……。
そんな後悔が、時間が経てば経つほど自分を責める自己嫌悪感に変わり、今でもセックスに直面するたびに、コントロールできないほどふくれあがるのです。
性は、あなたの心とからだの奥に、ただ「ある」ものです。
それをどんな気持ちでながめ、歩んでいくかで、人生のいろどりがすっかり変わります。
必要がない。
好きになれない。
委縮してしまう。
男性の性欲が汚らしく感じる。
不思議なことに、性に対するその評価は、そのまま自分自身への評価にはねかえってくるものです。
性的劣等感だとは気づかないまま、日常での自己評価も下げよう、下げようという無意識が働いてしまいます。
すべての女性は、とてもすてきな存在です。
むかし食べたリンゴがすっぱかったからといって、ずっとリンゴコンプレックスになって自分を責めるというのは、なにか違うような気がしませんか?
リンゴがすっぱかったのは、あなたの責任ではありませんよね。
そう、リンゴの味は、リンゴの責任なのです。
そもそも、女性のセックス体験が、初回から大成功をおさめることは、とてもまれなこと。
二十歳前後では生殖が優先されて、性感はまだ未発達です。
これは、からだを大切に扱ってくれるパートナーを選ぶための、女体のしくみです。
ですが、この原理自体が知られていませんし、ほとんどのケースで男性側もまだまだ心が未熟です。
たいていの男性は、セックスのやり方を人から教わることはまずありません。
それでも、大人のからだができあがると、性的にももう一人前だと見なされます。
彼女や恋人をベッドでどう扱うか、セックスで女性の信頼に応える方法を、すでに知っていることになっています。
けれど、内心では、(実はよく知らないんだけど…)と、不安を感じているんですね。
あるいは、(自分が満足できれば彼女も同じく満足できるはずだ)と思いこみ、はりきりすぎている場合もあります。
その結果、思い描いていた悦びの反応を得られずに、彼もまた、性的挫折感を味わうのです。
Kさんの劣等感の元になっている先輩は、二度目のセックスを拒まれた時、自分をまるごと拒絶されたようなショックを受けていたでしょう。
それ以上どうしていいかわからなくなって、離れていったのかもしれません。
おたがいに、おたがいをよく知るための余裕がなかっただけのこと。
未熟なリンゴはすっぱいという、ごく自然の理です。
もしもあなたの心の入り口にも、過去の気まずい性体験があるなら、記憶をリセットして、「なーんだ」と気持ちを明るく開放しましょう。
過去の記憶で作られたセックス観を持つことは、極力避けたほうがいいのです。
Kさんのように、次の恋愛の障害になってしまうことが、多々あります。
それに…。
次にあなたと出逢う人にとって、あなたはまっさらな存在でいてあげてほしいのです。
いつも未来を、前を見つめて、憂いなく恋に飛びこんでいきましょう。
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