性と愛のサイト/水野スミレ

11.ポルノ・AVはもともとは「武勇伝」

最近は、インターネットで、知りたいことはなんでも簡単に知ることができるようになりました。

ふと疑問がわいた時に、

「こうすればいいのですよ」

と、パッと導いてくれるコンテンツやサービスがたくさんありますから、とてもありがたいし、困った時にはすぐに助けてもらえる安心感がありますね。

ただ、ネックになっていることもあります。

それは、簡単でわかりやすい情報ほど支持され、拡散していくようになったこと。

たしかに、この情報の簡素化こそが、陽世界のあらゆる知識を、だれでも取り入れやすくしてくれています。

でも、逆に混乱や悩み、人の劣等感をよけいに増やしてしまった分野もあります。

代表的なのが、性やセックスです。

ことに、女性の性。

女性の性欲や性的快楽について、簡素にわかりやすく知るのは、はなから困難です。

もちろん、女性たちはセックスに求めるものを「愛」「幸せ」「やさしさ」「安心感」という、いちばん近い言葉で言い続けているのですが、男性には「??」となってしまいます。

抽象的な言葉を具現化できないため、性やセックスとは別世界の話をしているのだろうと、頭を切り替えてしまうのです。

この伝わらなさ、想いを男性に理解してもらうことの難しさは、日本に限らず、諸外国でも女性の悩みのタネです。

その元凶が、具現化の真骨頂であるポルノグラフィやポルノ映像物にあるとして、先進諸国のフェミニストたちが問題提起しているニュースを、たびたび目にしてきています。

わたしも多くの女性の悩みを聞いてきましたし、自分の体験上でも、ポルノやAVが現実のセックスに及ぼしている悪影響は、よく知っています。

ただ、それらの存在を否定、糾弾し、撤廃すれば、性の悩みや混乱が消えるかというと、それも疑問です。

ポルノやAVの存在理由や必要性は、男性のからだを持ってみないとわからないだろう、とも思うからです。

競争心、警戒心、攻撃性。情熱に秩序に正義。

バソプレシンがより強く働く男性は、陽世界では、より良い社会を作りあげるための、すぐれた団結力を発揮します。

現実にも、目的に向かって一丸となり、秩序を重んじて人類社会をここまで築きあげてきました。

ところが、性のこと……つまり、陰世界のことになると、バソプレシンの働きは一転。

男の友情や同士愛で、心が固く結びついていても、セックスをするという目的においては、たちまち敵同士になります。

自分以外の男性はみんなライバルだと、バソプレシンが無意識下の競争心をかきたてるためなのでしょう。

そう。意識して、ではなく、無意識にということが重要ポイントです。

ライバルに向かって、性の悩みや不安、弱音を吐いたり、より真実に近い性体験の共有を、本能が許さないわけですね。

そのため、男同士でシェアする性の話も、有益情報というより、ライバルを威嚇するような盛った話や、どうにも眉つばな武勇伝が圧倒的多数になります。

精力の強さ、男性器の大きさ、体験女性数の多さや、いかにセックスで女性をとりこにしたか、などですね。

これらの怪しい話は、男性社会を次々と飛び交いますが、時代とともに表現の質が高くなっていきます。

すると、聞く側、観る側も、自己投影がしやすくなります。

こうして発展してきた武勇伝の進化形が、アダルト情報です。

中でも日本発のAVは、クオリティー、バラエティー、リアリティー、どの面でも頂点を極めたといえるでしょう。

とはいえ、基本的には虚構で、夢物語、妄想話が中心です。

けれども、男性には、それらがどうしても真実のように思えてしまいます。

なぜなら、アダルト情報は、もともとが敵を威嚇するための、バソプレシン促進効果の高さが神髄です。

観れば観るほど、知れば知るほど、

(俺も俺も!)

という闘志や興奮が、メラメラと燃えあがります。

あるいは、性の快楽におぼれる女性の姿に、怒りの気持ちや失望感といった精神的ダメージを受けることもあるでしょう。

バソプレシンは、理性を司る大脳皮質を経由せずに、視床下部と精巣のあいだを直接行き来します。

そのため、

(む、これは果たして本当なのか?)

(こんなすごい反応をする理由はなんなのだろう?)

といった、持ち前の理性を働かせにくいのです。

いずれ、女性が目に見えてわかりやすく快楽におぼれる心とからだの持ち主として表現されたものが、アダルト情報です。

古い例では、春画(浮世絵)もそうですね。

男性器を挿入されてあえぐ女性の姿……江戸文化のひとつとして、世界的にも評価されています。

男性器を巨大にデフォルメした浮世絵が、「日本人の男性器はこんなに大きいのか!」と外国人を驚かせたという噂もありますが、これなどは、典型的な武勇伝ですね。

現代では、日本発のAVが、インターネットの普及で世界中に拡散して、日本をまるでセックス天国のように印象づけているようです。

一方で、現実のわたしたちの性生活はどうでしょう。

セックスレスや草食男子、腐女子、恋愛ベタ、夫嫌い、ED男性の急増。

もちろん、性に嫌悪感を抱く女性や、一度も性的快楽を得たことのない女性たち……。

とてもセックス天国どころではありませんね。

おまけに、性に対する背徳感や後ろ暗さ、こじれっぷりもどんどん公開され、今や「SUSHI」「FUJIYAMA」に並ぶ、世界で有名な日本語は「HENTAI」だというありさま。

これをどう受けとめるかは、人それぞれでいいかもしれません。

性やセックスが、人生の大切なことだというのは、わたしも同感です。

ただ、そこにすこやかな心とからだ、未来への希望、対等な人間関係と安住の愛があるからこそ。

そうした美意識からかけ離れたセックス情報の蔓延が、セックス大国日本の性の悲しみを生み出しているのも、至極当然だと思うのです。

 

よよよ。

スミレママが感情的になってきたよ。

女子とアダルト情報は、

基本的に相性が悪いよ。

なぜなら、

アダルト情報は興奮させるためのもの。

攻撃ホルモンのバソプレシンが出るように

作られてるからなんだよねー。

性のしくみに反して

女子が攻撃モードになると

あんまりイイことないよ……。

 

 

 

 

 

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