セックス陰陽法則~COSMIC FORCESの章~で、愛・セックス・快楽は、陰世界という女性性の領域だとお話してきました。
その世界の目には見えない主役、オキシトシンについて、ここでいったん詳しく解説していきますね。
オキシトシンとは、哺乳類の、主に脳から分泌される生化学物質です。
わたしたち人間の場合、ホルモンと神経伝達物質としての、二種類の働きをしてくれます。
ホルモンは、血管の中に送り込まれて、血液と一緒に、全身の各細胞に届けられます。
一方の神経伝達物質は、主に脳内で脳神経に働きかけ、わたしたちの感情や、からだ全体をコントロールします。
オキシトシンが、心にもからだにも強い影響を与えるのは この二種の働きを同時にしてくれるためです。
オキシトシンを分泌させるオキシトシン細胞のキシーは、あなたの脳の視床下部というところに隠れています。
キシーは、ある刺激を合図に、脳神経や細胞にすてきな贈り物をしてくれます。
ある刺激とは、見つめあうこととふれあうこと。
すてきな贈り物というのが、癒し感、幸福感、愛という感情、相手とのきずな、そして性的状況においては、性の快楽(≒オーガズム)です。
たとえば、泣いていた赤ちゃんは、お母さんに抱っこされると泣きやみますね。
お母さんを信頼して安心しきっていて、とても幸せそうです。
抱いているお母さんのほうも、赤ちゃんを守っている自信に満ちて、めくるめく幸福を味わいます。
これは、お母さんと赤ちゃんどちらの脳内でも、キシーがしっかり働いてオキシトシンを分泌させ、それぞれの心とからだに、特別な快楽をプレゼントしているからです。
そう、オキシトシンという言葉を、すでに知っていた方もいるかもしれません。
とくに、出産経験のあるママ。
これまでオキシトシンは、出産の時に子宮を収縮させて陣痛を起こしたり、赤ちゃんのために母乳を出す役割が、主に知られていました。
けれど、キシーの働きは、母子間に限らないことが、最近の医学の発達で解明され始めました。
オキシトシンは、わたしたちの心とからだにとって、もっと広範囲に、それも年齢性別関係なく、常に重大な働きをしていることが、どんどんわかってきたのです。
健康面
・血行促進
・自律神経の安定
・内臓機能の調整と活性化
・ストレスホルモン コルチゾールの軽減
・セロトニン分泌の促進
・細胞再生の促進
・免疫細胞の活性化
精神面
・やすらぐ
・心がおだやかに落ちつく
・幸福感、愛という感情を生み出す
・人と人とのきずなをもたらす
・気持ちが明るく前向きになる
・男性のEDを治癒あるいは予防する
・メンタルシックを治癒あるいは予防する
・異性を引き寄せる
ほか。
その驚くべき多彩な働きには、世界中の医学者が注目して、研究を進めてくれている最中のようです。
ただ、その成果がわたしたちの生活に届くようになるまで、まだ何年もかかってしまうでしょう。
加えて、世界的な医学博士や学者の先生たちが、オキシトシンの作用について、性とセックスの角度からあけすけに語ってくれることも、なかなか難しい部分がありそうです。
わたしは代役として、これはあなたにとって身近な話だと……キシーと一緒に伝える努力をしていきたく思っています。
ボクが君の脳で分泌するオキシトシンは、愛と幸福のホルモン。
心とからだの健康や、人と人にきずなを結ばせて、長く守りあってもらうのが仕事だよ。
エッチのときも大活躍。
ボクのことをもっと知ってねー。
