ごぞんじですか?
あなたの心とからだの奥には、《性》という名のプレジャーボックスがあります。
心の奥へ奥へと旅していくと、かならずたどり着く、心とからだがつながる神秘的な場所。
そこに、すてきなひみつの宝箱があるのです。
中には、愛としあわせがぎゅうぎゅうに詰まった、めくるめく《快楽》が入っています。
ふたを開けたとたんにあふれだし、あなたの心とからだを生きるよろこびでいっぱいに満たします。
このよろこびは、あなたを満たしてから、さらに外へもあふれだし、恋人や、家族や、友だちといったまわりの人にも、やさしさと思いやりをプレゼントしてくれるのです。
愛する人に愛されること。
愛したい人を愛すること。
だれかをしあわせにして、あなたもしあわせになれる。
しかも、いくらあふれても、何歳になっても中身がからっぽにならない。
そんなふしぎな箱が、どんな女性の中にもかならずあります。
あなた自身のプレジャーボックスを見つけられたなら、しあわせはいつもあなたのまわりを取り巻いています。
その安心感や自信、勇気、わくわく感は、言葉で言い表せないほどすてきなものです。
《性》《セックス》《快楽》と聞いて、あなたはときめきますか?
もしかしたら、からだがギュッと固くなったり、汚らわしい気がしてしまったり。
興味はあるけれど、なぜか後ろめたい気持ちにかられる。
あるいは、仕事や日常生活で忙しく、めんどうだし、どうでもいい。
そんなネガティブな思いがよぎるでしょうか。
だとしたら、とてももったいない気がします。
おそらく、あなたの心に大きな岩のような障害物があって、魅惑の神秘世界への旅を無意識にためらい、くるりと引きかえしているのですから。
人の性観念は、時代や国によって変わります。いつもその社会の常識、つまり、自分以外のだれかのメッセージに染まっています。
忙しい現代では、《性》や《セックス》《快楽》は、社会生活を送るわたしたちに忘れていてほしいことなのです。
もちろん、そのメッセージ自体は悪くありません。ルールを守るのは、社会人としての基本ですからね。
ただ、これだけ最初にお伝えさせてくださいね。
あなたは、この、目に見える現実世界だけでなく、もうひとつ、あなただけの性世界をいつでも好きな時に訪れて、エレガントで美しい《快楽》を浴びる自由も手にしています。
昼と夜。プラスとマイナス。裏と表。陰と陽。
目に見えるものと見えないもの。
正反対のものが背中あわせにくっついて、両方のバランスがぴたっと取れた時にはじめて「存在」が生まれます。
あふれる愛としあわせは、この存在のひとつ。
たしかにあるのです。
純粋でまじりけのない生命のよろこびが詰まった、プレジャー・ボックスの中に。
陰陽でいうなら、社会生活は陽で、性世界は陰にあたります。
あなたも日々の暮らしの中で、人やできごとに出逢ったり、知らないお店や街へ出かけ、感動やよろこびを味わう経験を積み重ねて生きていますね。
これが《陽の旅》。
基本的には、外界との交流、コミュニケーションです。
たくさんの人相手ですから、時にはつらく悲しい思いも避けられません。知らず知らずに重い荷物をせおってしまってクタクタになり、旅をつづける元気を失くした日もあったのではないでしょうか。
そのくりかえしが、心のあちこちに岩を置いていきます。
日常とのバランスを取るべき《性》の旅路が、ふさがれてしまうのですね。
女性は、周囲の人をとても大切にします。優しくきめこまかな気くばりで、常に世界に希望を送り届けています。
女性は、すばらしい愛のメッセンジャーなのです。
けれど、使いすぎてバランスを崩すと、愛の貯金が減りつづけていきます。
人がうらやましく見えたり、ジェラシーを感じたり、劣等感を感じて自己嫌悪におちいる……。
こうなった時に大切なのは、なるべく早く《陰》の世界へ行き、愛を補充することです。
そして、心もからだも輝きを取りもどし、前向きに、笑顔で《陽》を生きる。
それが、本来の《性》《セックス》《快楽》の役割なのです。
大人の責任や協調性が社会に浸みわたっている今、《性》は重大なタブーを破ることのように語られてばかりいますね。
けれど、女性のからだのしくみ、心のしくみを深く掘りさげて、理性的に見つめていくと、まるでタブーではなく、むしろ生命エネルギーの泉のようになっています。
さあ、この講座で、ひととき旅をしてみましょう。
そして、その道のりにある岩を、ひとつひとつ取りのぞいてあげましょう。
心の中がどんどんすっきりとして、軽くなり、視界が明るく、広くなっていくのを感じてください。
かけがえのないあなたの、たった一度きりの人生のために。
心とからだがつながる秘密の場所、あなただけのプレジャー・ボックスを見つけにいきましょう。
